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厚生委員会記録 エコパークあぼしの土壌安全性について 3

2011年3月3日(木)全ての記事

平成23年2月17日(月) 厚生委員会記録
・エコパークあぼしにおける「土質関連調査業務報告書」について(抜粋)

(坂本委員)
用地交渉担当職員が、本調査が行われたことも知らなかったとある。つまり価格交渉で優位に立つための活用もしていない。職員に能力がないのか。引き継ぎもできていない。職員は自分に与えられた職務だけをすればよいという認識ではないのか。議会答弁も薄い。情報提供も軽視しているのか。

(金田市民生活局長)
指摘のとおり職員が知らなかったことは問題である。現在は、課内会議等の開催により連携を図るよう考えている。議会への説明については、丁寧さを心がける必要があると考えている。

(坂本委員)
埋立工事においては、ガス発生や地盤沈下のおそれは通常念頭にあってしかるべきだ。しかし、職員にその発想すらない。このようなことではミスが続く。反省ではなく、根本的な改革が必要だと思う。要望したい。

(竹中委員)
調査検証委員会の構成であるが、議会報告時には大和防災審議監も委員に入っており、初回の委員会では出席していたと思う。我々、議員も充て職で委員会の委員となることがあるが、仮に途中で代わっても名簿には名前が記載される。勝手に名前を消すのは問題でないのか。

(岡田職員局長)
本検証委員会は4回開催しているが、確かに1回目は出席された。4回目の開催時に委員長に特別休暇願が出ていることを報告した。委員長の判断で、1回しか出席しておらず、実質審議にも関わっていないから名前を外すという意見であった。

(竹中委員)
委員会で決める権限があるのか。任命権者は市長だ。委員や委員長に権限はない。議会の承認をとり、市の代表として職員局長と防災審議監を出すと決めた以上、防災審議監が何かの事情で出席できないならば危機管理監等が出るべきだ。委員として認めた者を、委員長であっても勝手に名前を消すことは決められない。この場では言いたくないが、大和防災審議監はいろいろ問題を抱えている。その状況下で職員局が消すようなことをしていいのか。本人から辞任の願いが出るなり、市長が委嘱を外したのか。

(岡田職員局長)
委嘱を外すことはしていない。

(竹中委員)
出席が1回ならばそう書くべきだ。委員会に消す権限があるのか。私が指摘したいのはそういう勝手なことをする体質に問題があることだ。検証する職員局自体が間違っている。議会の認めたものを勝手に消してはいけない。消すならば消すで、委嘱を取り消すべきだ。そういう報告すら議会になくて、なぜ勝手に名前を消すのか。そういうやり方をすること自体が間違っている。今噂となっている防災審議監の問題が明らかになれば、消していたことは大問題になる。市役所の10階に警察の取調べのための部屋を提供していると噂があるが本当か。

(岡田職員局長)
確かに警察が職員に事情を聞いている。その際、姫路警察や県警に行く労力を省くために10階の部屋を取調室に使っている事実はあった。

(竹中委員)
防災審議監は警察の事情聴取を受けていると上司に報告していないのか。

(岡田職員局長)
その事実はつかんでいない。

(竹中委員)
それならば上司を呼ばれたい。防災審議監は警察の事情聴取を受けて、年次休暇の取得途中から病欠願を出している。彼は委員にあるが委嘱を外さず、委員が相談して勝手に報告書から名前を消す。こんな作為的なことは認められない。隠ぺい体質ではないのか。そのような体質の者が何を検証できるのか。市長が委嘱している者の名前をなぜ勝手に消すのか。兵庫県警が事情聴取のために部屋まで借りているという現状にあって、我々も防災審議監が事情聴取を受けたという報告を聞いている。そういう情報が回っている中でなぜ消すのか。きちんと報告してもらわないと議論できないと思う。隠ぺい体質だ。上司と相談させてきちんと報告させてほしい。とんでもないことをしていると思う。水田委員長も委員に入っている。名前を消すことを委員で決めたのか。

(水田委員長)
私が了解したのは、この報告書を出すに当たり、この内容に責任を持つ者として、議論に加わった者の名前を記載しようという提案があったためだ。防災審議監は1回目の委員会に出席したが、2回目以降の実質的な議論に参加していない。よって名前を載せるのが不適切だという委員長の提案で他の委員も賛成した。

(竹中委員)
いろいろな審議会や会議があるが、1、2度しか開催されない会議等もある。しかし、出席しない委員も多いが、そこから名前は外すようなことはない。欠席した事情を記載すればよい。これでは認められないし、こんなことを中間報告で出してくること自体間違っている。善後策を講じられたい。

(岡田職員局長)
了解した。

(竹中委員)
何度も指摘するが通常の状態で、ただ単に防災審議監が欠席していたという扱いでなくて、先程指摘したように兵庫県警による事情聴取が姫路市役所内で行われて、それに防災審議監も絡んでいる噂が出ている状況の中で、いつの間にか検証委員会の委員から消されている。こういう隠ぺい体質は許されない。一方で、いろいろな体質に問題があると言っているが、あなた方の体質に問題がある。業務調査報告書は、7年半わからなかった。判明してからも半年間、議会に報告がなかった。そのことについて検証しようかという話であるのに、その検証委員がいつの間にか消されてしまうというようなことがあってはならない。

(牧野委員)
竹中委員が指摘された背景があり、その前提があるため名前を消去したのかどうか。それをはっきりしてほしい。

(岡田職員局長)
防災審議監については、指摘の噂もあるが事実としては確認していない。名前を外した経緯は、委員長が申されたとおり、そういった背景を考慮したものでなく、この報告書の実質審議に関わっていないためである。

(竹中委員)
そう言うが、本市にもいろいろな審議会や第三者委員会があるが、こんな例はない。なぜ、防災審議監だけこんな扱いにするのか。職員局長も噂は聞いている。何度も指摘するが任命権者は市長だ。委員長に権限はなく権限を逸脱している。委員自身が辞任するか委嘱を外されない限り名前は残る。すべての委員会がそうだ。なぜこの委員会だけこういうことをするのか。市長に出席してもらい説明を求めないといけないのか。隠ぺい体質に問題がある。

(岡田職員局長)
隠ぺいではなく、実質審議に加わっていないという判断である。

(竹中委員)
それならば、他の者を代理出席させるべきだ。

(竹中委員)
それは権限のない委員会が考えることではない。委嘱しているのは市長であり、議会も了解した。防災審議監には縦、横のラインもある。例えば、あなたが出席する予定の会議にどうしても出席できない場合、部長が代理出席すると思う。学識経験者として選任されたわけでなく、防災審議監という肩書で役所の代表者として選ばれている。仮に水田議員が出席できない状況があれば、副委員長が出席することになる。急に違う者が入ると効率が悪くなるとかは議論自身が間違っている。

(川谷監察室室長)
検証委員会で防災審議監の委員継続の問題が出た。委員長、委員の意見として名前を消す案が出た。市長から委嘱状を渡しているわけであり、本来であれば、市長が決定し、議会にも諮って外すのが筋であると思う。ただし、ここから消えている経緯は、昨日資料の原稿をつくった段階では、防災審議監の名前は残っていた。しかし、私が評価委員会で決定したので名前を消すよう指示した。そのことについては、指摘のとおり本来の筋から外れたことである。申しわけない。

(竹中委員)
元に戻すのか。

(川谷監察室室長)
本評価委員の意見を上に報告し、任命権者が外すと決断すれば、外す結果になろうと思う。

(竹中委員)
委員であることには間違いはないのに、勝手に外すことに問題があると指摘している。現下の情勢を考えたときに非常に意図的、悪質と捉えてられても仕方ない。何度も指摘しているが、委員会に権限のないことをしてはいけないと言っている。直すのか。

(川谷監察室室長)
指摘のとおりにしたい。

(竹中委員)
報告書の7ページ以降の記述だが、この文書の流れで感じるのは、土質関連調査業務報告書の有無だけでなく調査を実施したこと自体も、今回の爆発とは関係ないと結論づけたいのか。

(川谷監察室室長)
この報告書から本市の法的責任がどう発生してくるかは、この評価委員会では検証の対象とはしなかった。ただし、発生ガス対策が、ガスの爆発対策を意味するものか、それともガスの発生による酸素欠乏を意味するのかというような議論はなされた。そのことによって、姫路市の責任は変わってくると思うが、そこは一旦、検証委員会の所掌からは外した。この報告書の結論や存在が、爆発との関係性があったかどうかまでの検証もしていない。

(竹中委員)
10ページの内容であるが、この程度は一般論であるから、いちいち記載しなくてもよいという形まで結論づける必要があるのか。例えば、我々素人が見れば、ここまで書いているのだから、要求水準書には記載すべきだったと私は判断している。要求水準書に記載すべきだという前提と、記載する必要がないとの前提では結果が異なる。評価委員の5人はどんな視点に立ったのか。これでは、業者にすべて責任があり、要求水準書に記載がなくても一般論から言えば調査をすべきであったという結論に終わってしまう。本検証委員会がそこまで追い求めていない。なぜ、報告がおくれたのかということを中心に調査するのに、10ページでこういう評価を下せば、明らかに次の事故原因責任を追及する上に当たって予断を与える。

(川谷監察室室長)
調査チームからすれば、この理由を解明することが課題であった。職員から聞き取りを行い、それぞれの思うところをつなげた結果がこういう記述になった。今、指摘のとおり読むと確かに予断を与える余地はあるかとも思う。しかし、記述そのものは、そこまで踏み込まないでおこうということで、検証委員会の委員にもお願いの上、法的判断に影響を及ぼすようなところまで踏み込まないでおこうという意図で作成した。文書にその心がこもらずこの結果になった。

(竹中委員)
特に10ページの中段部は記述者の主観であり、ここまで主観で結論づけるのは危険だ。予断を与えないような表現にして、事故原因とこの調査報告書の関連性については専門家に任せたらいい。今回の検証委員会はそこまで求めていない。記述者の主観でここまで予断を与える表現をされるのはいかがかと思う。聞き取った内容そのものだけを記載するという報告をすべきだ。この部分は削除・修正しないと、爆発原因との検証問題で大きく予断を与える。気をつけてほしい。

(水田委員長)
委員長と相談して文書を整えてはどうか。

(岡田職員局長)
この記載になったのは、基本計画にも引用がありながら、なぜ要求水準書に記載されなかったのかという点を追求したためである。竹中委員の指摘のとおり主観を入れるべきではないと思うが、この内容はそういう意味で記載している。

(竹中委員)
それは理解している。ただし、余りに主観が大きすぎる。個人の主観で書き、断定するには当たらないと指摘している。この中身であれば、そこまでの検証はできていない。市長報告以降の対応の考察であるが、市長や副市長が報告を受けて、議会に報告されるまでの半年間の対応は、市長・副市長の判断が働いている。その報告のおくれは、当然、上司である市長、副市長の責任だ。その問題点が欠落しているのはおかしいと思う。また、これだけの問題を起こしているが、職員の処分は行なわないのか。それには一切触れていない。

(岡田職員局長)
非違行為があれば職員の処分となるが、この検証委員会では職員の処分についてまで検討していない。

(竹中委員)
要求水準書に記載しなかったという点では職員の責任は大きいと思う。それらがぼやけてしまっている。市長、副市長の責任も明記してもらいたいことを要求したい。

(岡田職員局長)
そのようにしたい。

(大脇委員)
議会答弁に対する意見が当局側に甘いと思う。被災者も委員に入れるなど、メンバー構成をもう少し考える必要があったのではないか。

(岡田職員局長)
指摘のようなことも考慮し、地元の意見の反映できるよう自治会長兼環境監視委員会副会長も委員に入ってもらっている。

(大脇委員)
自治会長が住民の代表というのは分かるが、全住民の意見を吸収できるとは思えない。これで事足りるのか。

(岡田職員局長)
地元の全意見が聴取できたとまでは決して思っていない。

(大脇委員)
今後は自治会長が入れば事足りるということでなく、よく考えて欲しい。また、土質関連調査業務報告書における発注と受け取りは誰であったのか。

(川谷監察室室長)
今残っているのは支出決定書であるが、その決裁は課長までである。

(大脇委員)
当時の課長以上は認識していたことになるのか。また、当時の課長は誰か。

(川谷監察室室長)
上司に報告が上がっていたかどうかは別として、決裁は課長までである。また、当時の課長は中村課長であるが、今はもう退職している。

(大脇委員)
調査の必要性があると部局内で議論し、共通認識があったのではないか。

(川谷監察室室長)
聞き取り調査によれば、本調査のうち現地の掘削調査は、当時の局長も覚えていた。また、当時の部長によれば、土質関連報告書を取ろうという話があり、それに同意したことも覚えているという話であった。

(大脇委員)
当時の局長は誰か。

(川谷監察室室長)
藤田耕造氏である。

(大脇委員)
議会答弁で、土壌調査は必要ないと繰り返し答弁され、こういう事故が発生した。その点の問題が触れていないのは、納得できない。

(水田委員長)
過去の発言の責任を検証委員会に求めるのはどうか。検証委員会には責任はない。

(大脇委員)
市の分析によって、どの程度業者も責任を負うのかということも大きな問題になると思う。行政側を弁護しすぎている傾向にないか。

(岡田職員局長)
市や業者責任は、別で検討している。本検証委員会は土質関連調査業務報告書の目的と実施の経緯等の事実のみを調べるものである。責任については一切触れていない。

(水田委員長)
多少、行政側に甘い検証ではないのか。少し考えを入れてほしい。

(市民生活局長)
検証委員会の中間報告に対する本日の指摘は真摯に受けとめたい。ついては、継続審査となっている補正予算の早期の議決をお願いしたい。

(水田委員長)
委員会の最後に諮りたいと考えている。

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