2011年3月3日(木)全ての記事 > 厚生委員会 > 活動報告
(水田委員長)
次の定例会で議案として上程予定の訴えの提起であるが、我々厚生委員が新聞報道後に報告を受けるのはどうかと思う。
(金田市民生活局長)
2月14日開催の議会運営委員会で既に議案説明の報告を行っている。それを受けて我々も報道の取材を受けた。
(牧野委員)
カレットを本市が引き取るというような覚書があったと噂で聞いた。事実であるのか。
(金田市民生活局長)
そのようなことは承知していない。
(竹中委員)
それが、廃棄物に当たるかどうかかの判断が先決問題としてある。土地の占有は、今現在、五倫会にあるという状況もある。いずれにしても、非常に難しい事例であるが、廃棄物かどうかの該当性の判断をやっていく必要があると考えている。職員に対する家宅捜索だが、分かる範囲でどの職員がどういった理由で捜索を受けたのか。
(岡田職員局長)
以前の厚生委員会で、契約の問題点を指摘した。五倫会側の代表者が逮捕されたが、その結果を待ち、事件の概要が確定してから職員の処分に入りたい。また、家宅捜索の対象は4名であったが、警察から調査することをとめられている。そのため一切調査しておらず把握していない。
(竹中委員)
この問題は1年以上も前に議会で取り上げ、最終的に理事長等が逮捕という大事件に発展した。警察の捜査が入ったといえ、事件の概要をつかむのがおそすぎる。この点についての自己評価はどうか。
(金田市民生活局長)
指摘は真摯に受けとめるが、私としては押さえるべきところを押さえるため、廃棄物判断も5つの観点から判断し、各方面への照会も行った。また、次のステップとして不法投棄の該当性の疑義があり、その照会も必要であった。その後、廃棄物に該当すると判断し、行政として速やかに善処させる必要から、18条報告も求めた。廃棄物行政を執行する立場から尽くすべき手段は尽くしたと思う。任意で取りうる手段は尽きたと考えたので、このタイミングで訴えの提起を行った。
(竹中議員)
施設利用者への80万円の分配の話だが、第三者による調査委員会自体の立ち上げもおそいが、その後もなぜこんなに時間がかかるのか。原因究明、責任の所在及び処分案を出させて、後は行政が責任を持って対応しないといけない。何もかもを法人に任せるのはよくないし、監督官庁としての責任が不明確だ。この80万円も、1万円足らずの工賃しかもらえない人から見れば大金だ。施設利用者やその保護者の立場に立てばとんでもない話だ。一日も早く工賃を返してあげないといけない。法人のつくった調査委員会にだらだらと任せるのではなく、1日でも早く解決されるように指導されたい。青山苑の問題では100条委員会を設置し、結果、法人の解散と同じような形で全役員を交代させて、市が仮理事を置き、最終的に役員を公募して出直しさせた。本件では法人の理事長や施設長が逮捕されており、市も裁判で争うとしている。次のステップをどう考えているのか。理事会及び評議員をこのまま続けさせることを認めるのは社会正義の観点からも許されないのではないか。警察の動きを見守るという段階はもう過ぎていると思う。再度答弁を求めたい。
(平岡健康福祉局長)
工賃の分配は、できるだけ早期に行われるよう指導していきたい。法人運営は社会福祉法に基づいている。逮捕者が出ているが、その結果を踏まえて判断していきたい。また、法人の自浄作用というのがある。法人に判断してもらうような指導をしていくことも考えている。
(竹中議員)
法人の自浄作用と言うが、市の方針として市民生活局が次の定例会で訴えの提起の議案を上げる予定だ。一方で裁判を起こすというのに、その現実に目を背けて逮捕後の議論を見守りたいというのはどうか。見解を聞きたい。
(平岡健康福祉局長)
この訴えの提起は、リサイクル業務の委託契約の履行によるものと理解している。このことをもって、社会福祉法と関連づけるのは限界があると考える。
(竹中議員)
不法投棄問題は、健康福祉局の担当ではないが、市の方針で裁判を起こそうとしている。関係ないでは済まされない。監督官庁は本市だ。その監督している社会福祉法人が、同じ市から訴えられる。その認識でよいのか。
(平岡健康福祉局長)
廃棄物処理法に基づいて逮捕に至っている。
(竹中議員)
問題の性質はそうかもしれないが、違法と訴えられて返還請求を求められているのが健康福祉局所管の社会福祉法人である。もっと冷静な対応が必要ではないのか。理事長と施設長が逮捕されている。このことが、どれだけの障害者福祉や福祉施設だけでなく、姫路市の行政についても信用を失墜させているのか考えたことはないのか。利用者は、このような施設であっても施設の絶対数が少ないため、他の施設に移れない。障害者福祉を取り巻く現状を理解しているのか。監督官庁の最高責任者としてもっと毅然たる態度で、今後の展開を十分検討しないといけないのではないか。
(平岡健康福祉局長)
今後の取り調べの結果を踏まえて対応すべきものと判断している。
(竹中議員)
利用者への配分の問題であるが、授産会計であるので、当然、障害者の方にお支払いしなければいけない。この問題も9月から指摘し、本会議でも指摘している。なぜ、近日中に訪問し、指導するなのか。なぜ、すぐに行かないのか。よく考えてほしい。障害者の方のお金を掠めている状況にある。本来、何年も前に受け取るべきお金をもらっていない状況だ。障害者の方が一生懸命働いた結果、受けとるべきお金である。月平均7,000~8,000円の世界である。その会計で80万円、100カ月分もごまかしている状況である。一日でも早く返してあげないといけない。その障害者の方や家族の方に思いを馳せれば、もっと迅速に動かないといけないのではないのか。
(平岡健康福祉局長)
今後の取り調べの結果を踏まえて対応すべきものと判断している。
(竹中委員)
いくら担当ではないといえども、市との契約において発生した大事件だ。警察の捜査を待つのではなく、本市が自浄作用を促すことが大事だ。何度も指導したがそれに従ってこなかったことは証拠書類でも明らかになっている。さらに言えば、健康福祉局の職員がしっかり行政指導をしていればこんな問題は発生していなかった。五倫会にも非はあるが、警察の捜査待ちのような姿勢では解決につながらない。市役所を舞台に起こった事件だ。なぜ行政指導を強めないのか。
(平岡健康福祉局長)
80万円の分配については、早く行うよう指導したい。法人の役員の逮捕に伴う役員の交代は、警察の取調べが進んでいるので私は結果を待つべきだと考えている。
(竹中委員)
利用者のために何回施設に赴いたのか。
(山口福祉部長)
2月10日と15日である。2回である。
(竹中議員)
利用者の方々に対する責任もある。青山苑は、常時毎日のように職員を派遣して、様子を見てもらっていた。施設長と理事長が逮捕されている現状では、保護者の方々の心配は大変なものであると思う。毎日のように施設を視察し、利用者から意見があれば受けとめるような対応をしてほしいことを要望したい。
(山口福祉部長)
連休を挟んだ関係で日が開いているが、ほぼ毎日のように連絡はとり、行くようにしているので、今後もその方向で対応したい。
(大脇議員)
利用者や保護者の方から状況を聞くなどの配慮はないのか。
(山口福祉局長)
訪問時に話は伺ったが、特に不安を言われた方はいなかった。その他電話で2件ほど問い合わせがあったが、短期利用が可能かどうかであった。
(大脇委員)
80万円の工賃の分配問題は指導回数が少ない。もっと姿勢を強くすべきではないか。
(平岡健康福祉局長)
できるだけ利用者の方に早く配分されるように施設に指導していきたい。
(牧野委員)
施設関係者が逮捕されたのは非常事態であると思う。行政として強い指導が必要と思うが、どうなった時点でそれができると考えられるのか。
(平岡健康福祉局長)
刑事事件であり取調べが終わった段階で、起訴になるかどうかわかる。その結果を待って判断すべきと考えている。
(牧野委員)
裁判結果を待つと時間がかかる。ここに至っては、もう一歩踏み込んだ強い指導が必要ではないのか。行政指導に対する対応もずさんである。これまでの結果も踏まえて検討してほしい。
(久保井委員)
局長の答弁は、局長個人の考えか。
(平岡健康福祉局長)
部局の職員ともに協議検討した結果である。
(久保井委員)
社会的に信用のあるところに認められるのが社会福祉法人ではないのか。誰もがよしと思っていないのに、まだ社会福祉法人として認めるのはおかしい。裁判結果云々は関係ない。甘さがあるのではないか。
(平岡健康福祉局長)
社会福祉法に基づいてとるべき指導・措置を行っていきたい。時間がかかっているとの指摘もあるが慎重さも求められる。理解してほしい。
(久保井委員)
一般市民は誰も納得できないのではないか。当局との意識に大きな段差がある。市民は納得していないことをよく考えた上、対応されたい。
(竹中委員)
裁判の結果を待つなら最高裁の判決まで待つのか。例えば、公務員でも起訴された段階で休職させる。起訴された段階で一定の方針を出さないといけない。この段階で自発的な辞任を促す、自発的に役員を交代してもらう、あるいは行政に預けてもらう。そういった指導をすべきだ。受身でいると市民からの信用を失墜する。そういったことをなぜしないのか。
(平岡健康福祉局長)
新聞等の報道によると、理事長や施設長は容疑事実を否認されている。そのことを踏まえて判断すべきかと考えている。
(竹中委員)
もう一人逮捕された方は、不法投棄の1,000トンを処理している。これだけ重大事件を起こした人間の肩ばかりもつのか。もっと公正にすべきだ。もっと踏み込んで、法人側と話し合いの場を持ち、公権力による強制ではなく、自発的な辞任など、自浄作用が発揮されるための努力を促さないといけないのではないか。待っていても自浄作用が働かない。自浄作用を促す努力をしないといけない。法人に局長自身が出向き、法人の役員会を開いてもらい、そこでもう少し考えて欲しいと発言すべきでないのか。そういった行政指導をしないといけない。行政指導は、何も強権的に物事を強いるということだけでない。利用者の問題でもそうだ。青山苑では利用者やその家族会の方に集まってもらって説明を行い、不安な問題があればお聞きしましょうという体制をとったが今回はとっていない。なぜそれをしないのか。社会福祉法人を預かっている者としてもっと積極的な対応をとってほしい。社会的不安を煽っているのは間違いない。
(平岡健康福祉局長)
警察の取調べが進んでいるので、その結果を待って判断したい。
(竹中委員)
後手に回ったら責任をとるのか。不作為の作為だ。なぜ動かないのか。
(水田委員長)
局長の答弁は市のトップ見解か。
(平岡健康福祉局長)
法人を指導している当局で検討、判断した結果である。
(大脇委員)
通常こういう場合、局長は市長の判断を仰ぐと思うが、市長が局長の判断を認めているのか。市民生活局は訴えまでしている。市長の見解を聞きたい。
(平岡健康福祉局長)
訴えの提起は、リサイクル業務の履行について求めたものだ。今回の警察の逮捕は、廃棄物処理法違反での逮捕である。訴えの提起は、裁判所に姫路市の判断の是非を仰いでいる。廃棄物処理法の部分は、裁判所で罪の部分が判断されるものと理解している。
(大脇議員)
こういう不祥事を起こしている法人を市がいつまでもかばっている態度は問題だ。理事等の関係者を代えて再出発するのが必要ではないのか。青山苑でもそれなりの対応ができたのに、なぜ、そういう対応ができないのか。社会福祉法人としての位置づけをしっかりしないと、本市の信頼を大きく損ねていくことになるのではないか。
(八木保健福祉推進室室長)
社会福祉法人は社会福祉法に基づいて認められた人格を持っている。人格の否定に当たる部分になるので慎重にならざるを得ない。青山苑は、理事等の役員が軒並み辞任し、役員会がままならなかったという経緯もある。五倫会については理事も役員も現存している。法人として人格の持った団体として動いてもらうことが一番の趣旨ではないかと思う。
(竹中委員)
この段階で処分を求めているわけでない。利用者の安心度を高めるために行政が施設に入り、利用者や家族の方から聞き取りなどを行う、あるいは評議会や理事会がきちんと作用するのか、行政指導によって自主的な対応を求めることは、当然のことではないのか。公権力による機能停止などは次の段階だ。現段階でやれることはすべきだと指摘している。それを捜査の進展を待つまで一切動かないと答弁している。これでは行政としてサボタージュだと指摘している。
(八木保健福祉推進室室長)
我々としても第三者委員会を立ち上げるように指導し、少し時間もかかったが2月には3回目を開く予定である。我々としても動いていると認めざるを得ない。
(竹中委員)
それは80万円の分配問題の話だ。今指摘しているのは、理事長と施設長といった最高責任者が逮捕されて不在の状況である。この厳しい状況の中で当局が毎日のように施設に入り、困難を乗り切る努力をしないといけないと指摘している。
(八木保健福祉推進室室長)
職員等々についても指導をしていく方針である。力を入れていきたい。
(竹中委員)
今すべきことは担当部局が施設に入り、施設の利用者が平穏無事に安定した状態で過ごせているかどうかを確認するとともに、施設に対してそういったことを指導しないといけない。現状把握の上で次の手を考えるべきである。今すぐに法人資格を取り消せとかの話ではない。
(平岡健康福祉局長)
利用者は影響が出ないようにできるだけのことをしたい。
(水田委員長)
話がすれ違っている。次回委員会までに、もう少し市長も入れて検討し、健康福祉局としてどう五倫会に対応していくか聞かせてほしい。
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